Asian Socio-Cultural History II-A University of Tsukuba
Course Overview
中国南宋時代の社会において行われた道教儀礼を取り挙げ、儀礼文献の解読と分析を交えながら講義する。この授業では13世紀の金允中『上清霊宝大宝法』巻37水火錬度品、巻44錬度により、道教の死者儀礼に見られる死者への働きかけ、特に錬度と説戒について考察を加える。同時代の王契真『上清霊宝大法』、蒋叔輿『無上黄籙大齋立成儀』などとの比較も行い、宋代を軸とする中国社会における道教儀礼の理解を深める。
Learning Achievement
中国の南宋時代の社会において行われた道教儀礼を取りあげ、儀礼文献の解読と分析を交えながら進める。道教に関わる漢文文献の語彙、構文、意味の解釈に習熟しつつ、宋代を軸とする中国の宗教と社会の特徴を理解する。特に死者儀礼の核心をなす煉度、説戒などの意義を考察する。以上の学修を通じて、専門知識の研究力を育成し、あわせて現代社会との関わりを視野に入れ、国際的な研究の協働に貢献する意識、堅実な専門知識に基づく知の活用力などの能力を養う。
Competence
知の活用力 国際性 専門知識に関連する
Course prerequisites
Grading Philosophy
平時の授業における課題(70%)、期末試験(30%)
Course schedule
授業の形式は対面とします。 この授業では、13世紀の金允中『上清霊宝大法』巻37「水火錬度品」、巻44「錬度」の内容を解読分析し、南宋時代の道教の死者儀礼に見られる水火煉度、説戒などのさまざまな死者への働きかけとその表現の仕方について考察を加えたい。関連する事項について、同時代の王契真『上清霊宝大法』、蒋叔輿『無上黄?大齋立成儀』などと比較対照することを含める。
Course type
Class Exercises
Online Course Requirement
Instructor
Maruyama Hiroshi
Other information
授業時間と同等もしくはそれ以上の時間を充てて、講読する史料について予習復習を行うこと
Site for Inquiry
Link to the syllabus provided by the university