Conversation Analysis in Japanese 2 University of Tsukuba
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Course Overview
近年、会話分析や相互行為言語学の手法を用いた研究によって、日本語という言語に用意されている言語資源(語順、助詞、省略、フィラーなど)が、日本語を用いた相互行為の組織にどのように利用されているかが次々に明らかにされている。本講義では、これらの研究論文を精読し、その手法や知見を理解する。その上で、相互行為分析の対象として未だ取り上げられていない日本語現象について会話分析的な分析を行い、新たな知見を引き出すことを試みる。この作業を通して、言語が根源的に社会的なものであることの理解を深める。
Learning Achievement
(1)様々な言語使用状況の中でも最も一般的で社会的活動の根幹を成す「日常会話」を、社会学者であるSacks, Schegloff, Jeffersonらによって創始され、開発された「会話分析」の方法で分析する視点を理解できる。 (2)分析の構えや基本的概念についての講義、および、具体的な事例の分析を通して、「会話分析」の手法の基礎を身につける。 (3)言語と人間の社会的基盤についての洞察を深める。 (4)知の活用力・コミュニケーション能力・国際性の養成に不可欠な思考力を養い、会話分析研究に必要な研究力と専門知識を身につける。
Competence
汎用コンピテンスのうち「知の活用力」「コミュニケーション能力」「国際性」に関連する。専門コンピテンスのうち「研究力」「専門知識」に関連する。
Course prerequisites
「日本語相互行為分析1」が履修済みであること。
Grading Philosophy
課題1(10%)、課題2(20%)、課題3(20%)、期末課題(50% )の割合で換算した上で、総合評価を算出。評価は本学の基準による。
Course schedule
Course type
Class Exercises
Online Course Requirement
Instructor
Takagi Tomoyo
Other information
日本語相互行為分析1と日本語相互行為分析2を連続で履修することによって、会話分析の基本的な重要分析概念が概観できるようになっています。会話分析の手法を自分の研究に用いたい方は、必ず連続履修して下さい。また、分析概念はテキストを読んだだけで正確に理解するのは困難です。授業の解説を聴いてディスカッションに参加することが極めて重要です。ディスカッションや課題への取り組みは、基本的に、グループで行います。毎回出席し、また、授業内外においてグループメンバーとしての責任をきちんと果たすようお願いします。
Site for Inquiry
Please inquire about the courses at the address below.
Contact person: Takagi Tomoyo
Email address: takagi.tomoyo.gp@u.tsukuba.ac.jp
Link to the syllabus provided by the university