East Asian Classical Studies and Literary Culture 1B University of Tsukuba
Course Overview
八世紀初頭の成立と考えられる『古事記』『日本書紀』を比較しながら、それぞれの文字表現の特質を検討する。固有の文字を持たない当時、漢字や漢文を借りることによって、はじめて自らの言語文化を文字記載することが可能となった。その方法を模索するなかで成り立つ両書は、類似する内容を含みながらも、その志向する文体は大きく異なっている。漢字や漢語との接触によって成り立つ書記言語の様相について、基礎的な工具書や注釈書の利用方法を確認しながら考察する。
Learning Achievement
・実証的な解釈に基づいて文字表現を分析することができる。(「知の活用力」) ・国内外の文字文化を比較し、それぞれの特質を説明することができる。(「コミュニケーション能力」「国際性」) ・訓詁注釈を踏まえて、批判的に古典籍を解釈することができる。(「研究力」「専門知識」)
Competence
汎用コンピテンスのうち「知の活用力」「コミュニケーション能力」「国際性」に関連する。 専門コンピテンスのうち「研究力」「専門知識」に関連する。
Course prerequisites
初回に必ず出席すること。
Grading Philosophy
演習発表(30%)、授業参加(10%)、期末レポート(60%)により総合的に評価する。
Course schedule
工具書の扱い等の基本事項に関する講義を踏まえて、発表担当者は指定された範囲の語釈・訓読・考察を行い、教員と履修者で討議する。
Course type
Lectures and Class Exercises
Online Course Requirement
Instructor
KASAI TAICHI
Other information
受講者は初歩的な古典文法および漢文法とその訓読法を理解している必要がある。
Site for Inquiry
Link to the syllabus provided by the university