East Asian Classical Studies and Literary Culture 2B University of Tsukuba
Course Overview
尾張出身の国学者である河村秀根・益根父子の手になる『書紀集解』(天明五年〔1785年〕自序)を会読する。同書は『日本書紀』の出典研究を推進した画期的な注釈書として知られる。本授業では、漢籍を広く渉猟する『書紀集解』を通して『日本書紀』の解釈を進めるとともに、東アジアに共有される訓詁注釈の方法を具体的に学び、古典籍が注釈書によって享受されてきたことを発展的に捉える機会としたい。
Learning Achievement
・実証的な解釈に基づいて文字表現を分析することができる。(「知の活用力」) ・国内外の文字文化を比較し、それぞれの特質を説明することができる。(「コミュニケーション能力」「国際性」) ・訓詁注釈を踏まえて、批判的に古典籍を解釈することができる。(「研究力」「専門知識」)
Competence
汎用コンピテンスのうち「知の活用力」「コミュニケーション能力」「国際性」に関連する。 専門コンピテンスのうち「研究力」「専門知識」に関連する。
Course prerequisites
初回に必ず出席すること。
Grading Philosophy
演習発表(30%)、授業参加(10%)、期末レポート(60%)により総合的に評価する。
Course schedule
工具書の扱い等の基本事項に関する講義を踏まえて、発表担当者は指定された範囲の語釈・訓読・考察を行い、教員と履修者で討議する。
Course type
Lectures and Class Exercises
Online Course Requirement
Instructor
KASAI TAICHI
Other information
受講者は初歩的な古典文法および漢文法とその訓読法を理解している必要がある。
Site for Inquiry
Link to the syllabus provided by the university