Quantitative Analysis of Japanese Society 2A University of Tsukuba
Course Overview
計量分析は、社会の様々な分野での諸現象や実態を取り巻く溢れる情報から、現象や実態の把握、物事の意味付け、簡略化、客観化、推定等のため、多くの分野で用いる分析ツールの一つである。この授業では、分析に用いるデータの調査方法と、計量分析ツールを正しく使うための基礎統計の概念について講義する。講義内容は、計量分析の概要、基礎集計(度数分布)、記述統計(代表値、散布度)など統計の基本概念を理解し、計量分析4Aを勉強するための土台作りを行う。また、これらの知識を取得している場合は、多変量分析の基礎部分(各種検定、相関分析、回帰分析、カテゴリカル回帰分析、ロジスティック分析)で、柔軟に講義する。
Learning Achievement
履修者は、統計の基本的な考え方や正しい使い方の理解と、計量分析3Bでの関連分析を理解するための土台作りができるようになること。多様な研究分野に用いられる計量分析の専門知識について学習する。また知の創成力、コミュニケーション能力・国際性の養成に不可欠な思考力を訓練し、多様な研究分野において論文執筆が可能な研究力を身につけることができる。
Competence
汎用コンピテンスのうち「知の創成力」「コミュニケーション能力」に関連する。専門コンピテンスのうち「研究力」「専門知識」に関連する。 計量分析では、データの収集、整理、分析、表現や、目的別分析手法(運用)を習得する。
Course prerequisites
計量分析3Bの同時履修を必要条件とする。
Grading Philosophy
2回のレポートの提出と、1回の授業内容の自己点検で評価する。 第1回レポート(20%):第5回の授業の開始委時点までに、配布論文を要約し提出する。評価は、配布論文の内容の把握と、そこから含意する論文の主張をうまく読み取っているかに焦点をおく。 第2回レポート(50%):第10回の授業の終了後、全授業の内容で学んだ内容を自分なりに整理し提出する。評価は、受講内容をどの程度理解しているかに焦点をおく。 1回の自己点検(30%):第9回の授業の首領後、9回までの授業の中で重要な要点について、どの程度理解しているかを自己評価し、正解を解説する。評価は、自己点検での不十分な箇所を確認し、第2回のレポートにどの程度反映されているかに焦点をおく。
Course schedule
1.統計とは:統計の定義や変遷、できることや使い方の間違いの危険性などを解説する 2.分析方法:統計で用いられている分析手法や分析のフローなどを解説する 3.記述統計の概要:記述統計の意義や種類、必要性などを解説する 4.度数分布:度数分布の種類と特性や相互の比較などを解説する 5.Excelによる度数分布の作成:エクセルによる度数分布を実際作成し、概念や使い方などの理解を深める 6.度数分布の型:度数分布の種類と特性や相互の比較などを解説する 7.代表値の条件と種類:代表値となる条件や種類と性質などを解説する 8.平均の性質と求め方:平均の性質と求め方などについて解説する 9.散布度の種類と平均との関係:散布度の種類と性質、平均との関連性などについて解説する 10.Excelによる代表値と散布度の作成:エクセルによる代表値、散布度を実際作成し、概念や使い方、解釈などの理解を深める
Course type
Lectures
Online Course Requirement
Instructor
Choe Jae Young
Other information
基本的に欠席の場合の措置は非対応。 ただし、指導教官などが認めた欠席届の提出などがある場合、状況によって対応。
Site for Inquiry
Link to the syllabus provided by the university