Research in Microanalysis of Talk and Action 1A University of Tsukuba
Course Overview
会話分析の研究に対する批判の一つとして、順番取りや行為連鎖などとフォカスがあまりにもマイクロのせいで、その会話が置かれているいわゆる「コンテクスト」を見落とすがちだということである。会話分析では「コンテクスト」という概念がどのように捉えられるか、またコンテクストに関わる情報を記述しようとするエスノグラフィー的な研究手法とどのような関係を持つ可能性があるのかについて考えるために、会話分析とエスノグラフィーの相性について論じる研究や、会話分析とエスノグラフィーの手法を併用する「マイクロエスノグラフィー」の研究を取りあげる。授業では対象文献の内容を丁寧に確認し、ディスカッションをすることによって理解力を深める。また、受講生は各自でデータを集め、マイクロエスノグラフィー的な手法を用いて小規模な研究プロジェクトを遂行する。最後にその成果をレポートにまとめて提出する。
Learning Achievement
適切な形で会話分析をエスノグラフィックな手法と組み合わせながら研究を行うことに必要な知識を学び、それを実際に自らの研究に応用し始めることができるようになる
Competence
汎用コンピテンスのうち「知の創成力」「コミュニケーション能力」「国際性」に関連する。専門コンピテンスのうち「研究力」「専門知識」に関連する。 会話分析の研究に対する批判の一つとして、順番取りや行為連鎖などとフォカスがあまりにもマイクロのせいで、その会話が置かれているいわゆる「コンテクスト」を見落とすがちだということである。会話分析では「コンテクスト」という概念がどのように捉えられるか、またコンテクストに関わる情報を記述しようとするエスノグラフィー的な研究手法とどのような関係を持つ可能性があるのかについて考えるために、会話分析とエスノグラフィーの相性について論じる研究や、会話分析とエスノグラフィーの手法を併用する「マイクロエスノグラフィー」の研究を取りあげる。授業では対象文献の内容を丁寧に確認し、ディスカッションをすることによって理解力を深める。また、受講生は各自でデータを集め、マイクロエスノグラフィー的な手法を用いて小規模な研究プロジェクトを遂行する。最後にその成果をレポートにまとめて提出する。
Course prerequisites
1.英語文献の解読に必要な英語力と意欲があること(なお、授業内でのディスカッション等は日本語を用いる) 2.会話分析や成員カテゴリー化分析に関する基礎知識があること(要相談)
Grading Philosophy
授業内活動(データ提供、ディスカッション、プレゼンテーション等)への参加度50%、期末レポート50% 評価は本学の基準による
Course schedule
変更される場合がある
Course type
Class Exercises
Online Course Requirement
Instructor
Bushnell Cade Conlan
Other information
この分野の主要文献はほとんど英語で書かれている。英語の精読への挑戦心を持っていらっしゃってください。
Site for Inquiry
Link to the syllabus provided by the university