Course Overview

インド仏教復興運動を通じて、インドが抱える不可触民等の問題について学ぶとともに、釈迦によって創始され、インドにおいて既に滅んだ仏教とこの数世紀に復興された仏教との連続と不連続について考察する。

Learning Achievement

アンベードカルによって本格的に開始されたインド仏教復興運動を通じて、過去から現在まで続く不可触民等のインドにおける諸問題について学ぶとともに、そこにおいて仏教が担う役割について学ぶ。また、仏教誕生以前の古代インド世界の状況や釈迦によって開かれた仏教の基本的な思想を学び、その上で復興された仏教がどのような点でその伝統を引き継ぎ、どのような点で新しいのかを、皆で比較、考察、議論したい（以上、汎用コンピテンス2、4、6に相当）。その際には、仏教原典における主要な一節の和訳を参照し、その細かなニュアンスや雰囲気を肌で感じるとともに、仏教復興運動に関する書籍や研究を参照しながら、考察や議論を深めたい（専門コンピテンス2、4に相当）。具体的な到達目標としては、（1）インド仏教復興運動とその背後にある不可触民等のインドにおける諸問題について説明できる、（2）インド仏教の基本的な教理と歴史を説明できる、（3）新旧インド仏教の連続と不連続を複数の例を挙げて説明できる、という三点を設定する。

Competence

汎用コンピテンスについては2「批判的・創造的思考力」、4「広い視野と国際性」、6「協働性・主体性・自律性」に、専門コンピテンスについては2「文化的現象の分析力」、4「国際的なコミュニケーション能力」に関連する。

Course prerequisites

Grading Philosophy

授業中に出す課題（50％）と筆記試験（50％）による。全授業回数の３分の１（４回）以上を欠席した場合には、評価の対象外とする。

Course schedule

対面。授業の内容とスケジュールは以下の通りである。授業の内容やスケジュールは、受講者の興味や理解度、授業の進捗状況に応じて、適宜調整や変更を行う。授業の参加者数や進捗状況にもよるが、課題にもとづいて授業内で簡単なプレゼンを行ってもらうことがある。

Course type

Class Exercises

Online Course Requirement

Instructor

Yoshimizu Chizuko

Other information

本授業では、私たちの日常的な経験と照らし合わせながら、先入観や偏見を排して仏教と向き合うことで、その思想や教理を客観的かつ具体的に理解できるように努める。これによって、仏教に限らず、具体的な日常世界と抽象的な概念の間を行き来しながら、思想や教理を咀嚼して理解する習慣と力を養うことを期待する。

Site for Inquiry

Link to the syllabus provided by the university