Seminar in Philosophy of Religion (4)B University of Tsukuba
Course Overview
20世紀の英語圏を代表するキリスト教神学者・宗教哲学者の一人であるJ・ヒックの宗教哲学的テクスト(オリジナル)の精読を通して、現代の英語圏の宗教哲学で議論されている主要な問題のうちのいくつかに関する基本的な知識を習得する。また、そのうち、特に「宗教多元主義」をめぐる諸問題について、受講者全員で各人がもつ宗教と哲学に関する知識を基に議論・検討することによって宗教哲学の問題を考察し議論する力を身につける。
Learning Achievement
宗教哲学あるいはそれと深く関わる分野の古典や学術論文を読解する能力、そこから自分自身で問題を発見・設定し、他の受講生とそれについて議論する能力、さらにその議論を通して問題を深く思考し、その解決を図る能力を育成する。
Competence
汎用コンピテンス:(1)知の活用力、(2)マネジメント能力、(3)コミュニケーション能力、(5)国際性 専門コンピテンス:(1)研究力、(2)専門知識、(3)倫理観、(4)思考力、(5)総合力
Course prerequisites
Grading Philosophy
授業準備の出来、授業への取組の積極性、授業における議論への貢献(70%)と毎回の授業後に課す「リアクションペーパー」における考察とまとめの出来(30%)を総合して評価する。
Course schedule
宗教史家、比較宗教学者として知られるW・C・スミスの宗教哲学的テクスト(オリジナル)を精読しつつ、宗教研究、宗教哲学のあり方自体について全員で議論しつつ考察し、宗教哲学の新しい方向を探る。 ただし、以上は標準的な計画であり、実際の講読と議論の進捗に応じて適宜修正・変更する。
Course type
Class Exercises
Online Course Requirement
Instructor
Horo Atsuhiko
Other information
授業の準備をする際、単に訳文を作るだけではなく、前後の文脈を考慮し、参考文献等を駆使して、そこで何が述べられ、論じられているかを読み取る努力をしてもらいたい。
Site for Inquiry
Link to the syllabus provided by the university