Studies in French Literature (2A) University of Tsukuba
Course Overview
20世紀以降、フランス文学は大きな発展をみた。地理的広がり(北アフリカやカリブ海など、フランス語圏文学の射程は大きく広がった)のみならず、複数の言語、複数の文化背景をもつ作家たちも排出された。その一方で、文学そのものの定義も広がった。言語、哲学、イメージ、音楽を自由に行き来するフィクションや批評も多く生み出された。本講義ではとくに音楽/言語/文化の関係に焦点を当てる。
Learning Achievement
フランス文学に関する作品や批評を精読する技術を身につける。フランス語のテクストを読解する能力を養う。時代ごとの文学運動や潮流、批評方法などを理解し、現代の問題意識と結びつけて論ずる能力を身につける。
Competence
専門コンピテンス2「専門知識」
Course prerequisites
文献は日本語で購読するため、とくにフランス語の知識は必要ないが、扱う内容が音楽作品のため、とくにオペラについては若干の知識が必要とされる。
Grading Philosophy
学期中の課題50%、期末課題50%で評価を行う。
Course schedule
二十世紀以降の文学理論や批評の潮流を理解し、学術的な論述の方法を学ぶ。具体的には、エドワード・W・サイードの『晩年のスタイル』(2006)を精読し、音楽/文学/文化/社会の関係性について考える。芸術作品と時代の関係性について考察するとともに、ひとりの芸術家の創造活動における「晩年のスタイルlate style」の特徴について考える。
Course type
Class Exercises
Online Course Requirement
Instructor
Ogawa Midori
Other information
Site for Inquiry
Link to the syllabus provided by the university